site menu: about us | news | cutting edge | new books | key materials | lecture | contact us | ENGLISH SITE



key materials| October 20, 2009





do it
Obrist, Hans Ulrich (ed.)
30 in b/w, 368 pp, 19.3 x 14.5 cm, paperback
English 2004

現在もっともアクティブなキュレーターのひとり、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト。『do it』は、1994年から世界各地45カ所の美術館やアートセンターで開催されてきた可変的なプロジェクトで、『Cities on the Move』と並んで、オブリストの革新性を決定づけた代表作だ。ここでは、アーティストは物理的な作品そのものではなく、その作り方(インストラクション)だけを提示する。それに従って作品を作り展示するのは、それぞれの都市に住む人々。どのインストラクションもある程度の解釈可能性を意図的に宿しており、ゆえに毎回違った形で具現化される。しかもそれらの「作品」は展覧会終了後に破壊される取り決めになっており(写真では記録され、作家本人に渡される)、場所Aで作られたものが場所Bに巡回することはない。あらゆる場所、あらゆる時間においてさまざまに具現化される可能性を持った理念的存在たち…。
1997年に発刊された最初のカタログをアップデートした本書を手に取ったあなたは、オノ・ヨーコに従って願いごとを紙に書いて木に巻き付けても、ポール・マッカーシーに従って机の上に埃を積み重ねても、フェリックス・ゴンザレス=トレスに従って180ポンドの飴を部屋の角に落としてもいい。ほか、ジョン・バルデッサリ、マシュー・バーニー、ギルバート&ジョージ、ダン・グラハム、ソル・ルイット、ローレンス・ウィナーなどが参加。挿入されたポストカードには、フィッシュリ&ヴァイスによる、夜の高崎で撮影されたドイトの写真が使われている。


other Key Materials >>